雷・電(稲妻)が表す昔からの言い伝え
雷電(ライデン)という言葉は、江戸時代の人によると、雷(ライ)は「絹を裂くがごとく」激しい音を鳴らす雷(カミナリ)を指し、電(デン)は音もなく光る稲光のことを指すそうです。
陰陽では、地中にある陰の力が天の陽気と結びつき「雷」として陽の力になるとされています。
現代でも応用できそうな昔からの言い伝えをお伝えします。
「雷」
- 春のはじめに最初の雷が起こる時、音が猛々しく激しく鳴り響くのは雄雷。その年は、日照りが多い。
- 春の最初のころ雷が初めて起こる時、音が弱々しく、さほど震えあがることのないのは雌雷。その年は、雨が多い。
- 雨が降らないうちから、先に雷が聞こえるときは、船出を慎むべき。必ず暴風が起こる。
- 雷鳴が激しい時は、雨が激しく降っても必ず晴れることが多い。
- 雷鳴が大きな音で、重々しく轟き、多くなる時は、急には晴れ難い。
- 雪の降る時の雷は、晴れることが多い。
- 夜通し雷があるときは、2,3日、雨が止まない。
「電(稲妻)」
- 稲光が黄色い時は、霰(アラレ)が降る
- 稲妻が白い時は、大風が吹く予兆
- 稲妻が昼夜に閃き続け、3日過ぎても止まなければ、その地域に悪いことがある
- 正月元日の稲光は、災いがある
- 夏は、稲光の方角から風が吹く
- 秋は、稲光の方へ風が吹く
- 夏や秋の晴れた夜空で、遠くに稲光が見える時は、日照りの予兆
- 大暑(西暦では7月23日頃)前後の稲光は、早稲の出来が悪く、晩稲の出来は良い
- 冬の稲光は、大風が吹く
- 東の稲光は、大雨の予兆
- 南の稲光は、晴れる
- 西の稲光は、晴れるが日照りになる
- 北の稲光は、風雨の予兆
- 四方の稲光は、大雨のしるし
- 曇り空に稲光が起きたら、その方角から雨風がくる
- 稲光の後、しばらくして音がするのは、雲が薄い状態なので落雷しない
雷が鳴った時、稲光がした時、今回お伝えした言い伝えと照らし合わせると面白いかもしれません。
お役に立てれば嬉しいです。